26.5cm

見たこともない街に行く 僕を想像してはため息

踏み出す一歩すら勇気のないままで

ポケットの中握りしめた ホッカイロはまだ温かく

限りあるすべてを僕に与えてくれる


真っ白な紙広げて これは地図だと言い張って

現在地点を黒く塗りつぶした


今から僕はこの地図を完成させるために26.5cmずつ進んで行く

限りなく空は近いけれど大地を踏みしめて前へ

少しずつ変わる景色を見つめながら


「どこまで行くの?」そう聞かれたって「ちょっとその辺の公園まで」じゃない?

この世界の道はもう誰かが作ってしまってる

ポケットの中握りしめた 地図は僕の世界の地図さ

限りあるすべてをボクは記してゆく


人生いろいろあるさ 「こんなのボクじゃない!」と叫んで

破り捨てて当てもなく走り出してもいいんじゃない?


間違いなんてないんだよ 運命もきっとないんだよ

出来事なんてすべて必然で

常に与えられてる選択肢を選ぶのは僕さ

いつでも強く進んでく自分を信じて